FreeBSD 8.1-RELEASE
さくらのVPSでは、カスタムOSインストール機能を利用することで、お客さまのご希望のOSを選択し、利用することができます。
ここでは、FreeBSD 8.1-RELEASEのインストール方法について説明します。
前提条件
- 本マニュアルを確認する前に、OS再インストールマニュアルを確認してください。
- 仮想マシンにネットワークインストール用のOSインストールCD-ROMのマウントが行われたのち、CD-ROMからのブートにてOSインストーラの起動を行います。
- OSインストーラの起動後は、OSのインストーラに沿った以下のステップのインストールを対話式に進めていくことで、VPSへのOSの新規インストールが完了します。
- インストーラの起動
- 地域とキーボードレイアウトの選択
- Standardインストールの開始
- パーティションの設定
- FreeBSDスライスの設定
- 配布パッケージの選択
- インストールメディアの選択
- ネットワークの設定
- FreeBSDのディスクへの展開
- サービスの設定
- タイムゾーンの設定
- その他OSの設定
- ユーザアカウントの設定
- rootパスワードの設定
- OSインストールの終了
- VPSの停止と起動
- 本記載のマニュアルは、64bit版OSならびに、32bit版OSで利用できます。
設定手順
インストーラの起動
VNCコンソール画面上にFreeBSD 8.1-RELEASEのOSインストーラ起動画面が表示されます。『 Enterキー 』を押し、インストールを開始します。

地域とキーボードレイアウトの選択
『 110 Japan 』を選択し、『 Enterキー 』で次に進みます。

ご利用中の環境に合わせたキーボードレイアウトを選択し、『 OK 』で次のステップへ進みます。

Standardインストールの開始
sysinstallのメインメニューより、OSのインストールを開始します。『 Standard 』を選択し、『 Enterキー 』で次に進みます。

- ※ Standardインストールに沿った手順を説明しています。
- ※ その他(Custom等)のインストール方法を選択、インストールを行うことは可能ですが、マニュアルの掲載は行いません。
インストール開始のメッセージが表示されます。確認し、『 OK 』で次に進みます。

パーティションの設定
カスタムOSインストール開始前のOSのパーティション情報が表示されます。すべてを削除(カーソルを合わせ、『 Dキー 』を押下)します。

- ※ 旧パーティションの削除と新規パーティションの設定を行います。
- ※ さくらのVPS 1G以上のサービスには、2台のハードディスクがありますのでドライブの選択画面が表示されます。
旧パーティションを削除すると、以下のような画面が表示されます。

『 Aキー 』を押し、ディスク全体を新規パーティションとして割り当てます。

割当完了後、『 qキー 』を押し、FDISK Partition Editor を終了します。
ブートマネージャーのインストールでは、『 Standard 』を選択し、『 OK 』で次に進みます。

FreeBSDスライスの設定
FreeBSDスライスの設定についての説明が表示されます。確認し、『 OK 』で次に進みます。

『 FreeBSD Disklabel Editor 』よりスライスを分割します。

手動でパーティションの大きさを指定する場合は、『 cキー 』を押し、作成します。 なお、『 aキー 』でパーティションを自動分割することができます。

※ 上記は『 A = Auto Defaults 』で設定した例です。
割当完了後、『 qキー 』を押し、FDISK Partition Editor を終了します。
配布パッケージの選択
インストールする配布パッケージを選択します。『 Minimal 』にカーソルを合わせ、『 スペースキー 』でチェックを入れます。『 OK 』で次に進みます。

参考情報
- 『 Minimal 』とは、必要最小限のインストールを行うものです。
- 用途に応じて配布パッケージを選択することもできます。
インストールメディアの選択
インストールメディアの選択を行います。ネットワークインストールを行うため、『 FTP 』インストールを選択し、『 Enterキー 』で次に進みます。

注意事項
- ネットワークインストール用のCD-ROMで起動しているため、『 CD/DVD 』からのインストールは行えません。
ネットワークの近いところにある公式のFreeBSD FTPサイトを選択し、『 OK 』で先に進みます。

ネットワークの設定
ネットワーク設定を行います。ネットワーク設定はStaticでの設定を行う必要があります。 IPv6の利用確認については、『 No 』を選択し、次に進みます。

DHCPの利用確認についても、『 No 』を選択し、次に進みます。

『 Network Configuration 』の『 IPv4 Gateway 』『 Name server 』『 IPv4 Address: 』『 Netmask: 』には、 「 VPSコントロールパネル 」に表示されているネットワーク情報を参考に入力します。 ホスト名/ドメイン名はお客様にて任意のものを設定してください。

注意事項
- ネットワークの設定を間違えると、続くインストールFTPサイトの確認が行われる段階で、OSインストール処理が停止します。
- OSインストール処理が停止してしまった場合は、最初からインストールのやり直しを行う必要があります。
FreeBSDのディスクへの展開
インストールFTPサイトへの接続確認が行われた後、インストールの確認画面が表示されます。『 Yes 』で次に進みます。

以下が表示される場合は手動でFTPサーバを指定します。

『Yes』を選択します。
『URL』にカーソルを合わせ『OK』を選択します。

FTPサーバのURLを入力し『OK』を選択します。

※URL記入例
ftp://ftp-archive.freebsd.org/pub/FreeBSD-Archive/old-releases/i386/8.1-RELEASE/
ftp://ftp-archive.freebsd.org/pub/FreeBSD-Archive/old-releases/amd64/8.1-RELEASE/
『Yes』を選択し先に進みます。

ディスクのフォーマットとディスクへのFreeBSDの展開が始まります。進捗状況が画面より確認できます。

サービスの設定
FreeBSDのディスクへの展開が完了し、以下の画面が表示されます。『 OK 』で次に進みます。

このマシンをネットワークのゲートウェイとして動作させるかどうかを聞かれます。『 No 』で次に進みます。

inetd の起動設定を行います。必要に応じて選択し、次に進んでください。ここの例では『 No 』で次に進みます。
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sshd の起動設定を行います。必要に応じて選択し、次に進んでください。ここの例では『 Yes 』で次に進みます。

注意事項
- 『 No 』で設定すると、インストール完了後に、SSHでのリモートアクセスをすることができません。
anonymous FTP access の設定(このサーバに匿名でのFTPアクセスを許可するかどうかの設定)を行います。『 No 』を選択し、次に進みます。

NFSサーバの設定(このサーバでNFSをサービスするかどうかの設定)を行います。『 No 』を選択し、次に進みます。

NFSクライアント設定(このサーバのNFSクライアント設定を行うかどうかの設定)を行います。『 No 』を選択し、次に進みます。

キーマップ等のコンソールのカスタマイズが行えます。特に必要なければ、『 No 』を選択し、次に進みます。

タイムゾーンの設定
このマシンに設定するタイムゾーンの設定を行います。『 Yes 』を選択します。

CMOSクロックをUTCとして扱うかどうかを設定します。『 Yes 』を選択し、次に進みます。

『 Time Zone Selector 』の一覧から、『 5 Asia 』を選択します。

『 Countries in Asia 』の一覧から、『 18 Japan 』を選択し、『 OK 』を押します。

タイムゾーンをJSTに設定する確認が表示されます。『 Yes 』で次に進みます。

その他OSの設定
マウスの設定を行います。特に設定は行わないため、『 No 』を選択し、次に進みます。

パッケージコレクション(ports)の設定を行います。『 No 』を選択し、スキップします。

参考情報
『 Yes 』を選択すると、個別にパッケージを選択し、インストールを行うことができます。
ユーザアカウントの設定
任意のユーザアカウントの作成をすることができます。必要に応じて以下の画面で『 Yes 』を選択し、アカウント設定を開始します。

rootパスワードの設定
rootパスワードを設定します。『 OK 』を選択します。

パスワード入力のプロンプトが表示されます。rootパスワードを入力します。
New Password:
Retype New Password:
注意事項
- 入力するパスワードは画面に反映されません。
- 2つのパスワードが一致しないときは、入力しなおすよう要求されます。
OSインストールの終了
configuration 画面に移るかどうかを確認する画面が表示されます。『 No 』を選択し、sysinstall のメインメニューへ戻ります。

『 X Exit Install 』を選択し、『 Enterキー 』を押します。

再起動の確認が行われます。『 Yes 』を選択し、再起動を実行します。

VPSの停止と起動
OSインストーラの再起動後、再度CD-ROMから起動します。OSインストーラの起動画面で『 スペースキー 』を押し、起動のカウントダウンを止めます。

VPSコントロールパネルに戻り、『 VPSホーム 』をクリックします。

※ VPSホームを起動することで、インストーラの画面が閉じます。
「 仮想サーバ情報 」にある『 停止 』ボタンを押します。

確認画面が表示されます。『 はい 』のボタンを押します。

VPS停止後は、CD-ROMメディアの取り外しが行われます。「 仮想サーバ情報 」の状態が『 停止 』になっていることを確認し、『 起動 』ボタンを押します。



