■レンタルサーバについて、基本的な事項

（細かい設定項目について、サーバの状態により若干違う設定になっていることもありますので、あらかじめ確認してからご利用ください。 なお、初期設定時の不備や弊社ネットワークの不具合などを除き、サーバの設定・状態などについての責は負いかねますのであらかじめご了承ください）

• スーパーユーザー、管理者権限(root)
• セキュリティ、クラッキング対策
• サーバトラブルのとき
• サーバのリセット
• サーバ内のデータの保守
• メンテナンスのご依頼
• 現在時刻の設定
• ネットワークの設定
• ユーザの作成・メンテナンス
• ドメイン名の割り当て
• ホームページデータの転送
• メールアドレスの設定
• 各種コマンド／ライブラリなど
• 変更してはいけない設定

スーパーユーザー (root)

通常、サーバの操作は管理権限のある root というユーザ名で行いますが、 TELNETからは直接 root でログインできなくなっていますので、まず admin というユーザー名でログインしてください。
その後 su コマンドを使って root にchange ownerします。 （suコマンドを使用の際は「su -」というように「-」オプションをお付けください）

セキュリティの都合上このような設定になっていますが、もちろん直接 root でログインできるように設定しなおしていただいてもけっこうです。
パスワードはお好みにより passwd コマンドで変更してください。
パスワードなどは第三者に知られないよう注意してください。また、セキュリティについても十分にご注意ください。

CATVなどファイヤーウォールやNAT、独自のルータのある環境からは正しくアクセスできないことがあります、 その際はネットワークの管理者様へご相談ください。

セキュリティ、クラッキング対策

サーバのセキュリティについてはお客様自身で十分にご注意くださいますようお願いいたします。
クラッキングなどによる損害の補償はいたしかねますのでご了承ください。

セキュリティ対策など詳細についてはこちらをご覧ください。

サーバトラブルのとき

インターネットサーバなど不特定多数からのアクセスで常に負荷のかかるサーバは、時に思わぬトラブルが発生します。
例えば処理能力をオーバーしTELNETやHTTPなどの接続ができない状態になって、いわゆるサーバダウンが引き起こされます。
多くのサーバダウンであればReboot（リセット）により元の状態へ復旧するはずです。 サーバのリセットは無料で承っていますので、サポート宛にお申し付けください。
復旧後は、ログやサーバの負荷状態などを見て原因を調べてみてください。

なお、ハードウェアの故障による交換は無料です。ハードウェアのエラーが出ているなどの症状があればお申し付けください。
故障による損害の補償はハードウェア交換と初期化のみとなります。 （ハードディスク内のデータは非保証です、必要なデータはあらかじめバックアップしてください）

サーバのリセット

TELNET接続できるようであれば root にてログインし reboot コマンドを入力すればサーバのリセットができます。
万一、設定などに問題があった場合、リセット後正常に起動しなくなることがありますので reboot 前にご確認ください。

サーバダウンなどによる手動のリセットは無料で承っていますので、サポート宛にお申し付けください。

なお、個別のデーモンプログラム類の設定を変更しただけで reboot するのはナンセンスですので、 そのプログラムのみを kill するなどし、再起動させることをおすすめします。 （大抵はソフトウェアのマニュアルに記載があります）
また、自動起動のスクリプトなどは、手動で実行して正常に動作するかなどを十分にテストしてください。

サーバ内のデータの保守

不意のサーバダウンやハードウェアのトラブルに遭遇すると、サーバのHDD内のデータが壊れることがあります。
オプションでバックアップなどをご利用でない限り、データの保証はいたしておりません。 ご自身で随時バックアップを行っていただきますようお願いいたします。
サーバダウンなどによる損害の補償はいたしかねますのでご了承ください。

また、サーバの設定した情報についても壊れてしまう危険性がありますので、 設定情報を記録しているファイルもバックアップすることをおすすめします。

メンテナンスのご依頼

サーバの個別のメンテナンスなどは有料にて承っています。
ご依頼される場合は、何の設定をどのようにして欲しいかをあらかじめまとめていただき、サポート宛へご連絡ください。 折り返し作業日程や料金のお見積もりをいたします。

現在時刻の設定

初期状態では、サーバの時刻が違っていることがありますので ntpdate コマンドにより修正してください。
・レンタルサーバ エンタープライズ/スタンダード の場合
　　ntpdate dns5.sakura.ad.jp
・レンタルサーバ エコノミー/パーソナル の場合
　　ntpdate dns3.sakura.ad.jp

※Linuxの場合 ntpdate がインストールされていない場合がございます。 その場合は xntpd をインストールするか date コマンドをご利用ください。

ネットワークの設定

ホスト名の設定は hostname コマンドにて行います。
必要に応じて、サーバの初期設定ファイルにも記述してください。
　　hostname ホスト名

標準のIPアドレスやサブネットマスクなどは変更しないでください。

ネームサーバは次のうちレスポンスの良いものをお使いください。
　　210.224.163.3 , 210.188.224.10 , 210.224.163.4 , 210.188.224.11

追加用IPアドレスの割り付け（エイリアス）は ifconfig コマンドにて行います。
追加用IPアドレスのサブネットマスクは255.255.255.255 (0xffffffff)にしてください。
　　FreeBSD例: ifconfig fxp0 inet IPアドレス netmask 0xffffffff alias
　　Linux例　: ifconfig eth0:0 inet IPアドレス netmask 0xffffffff

指定を誤るとサーバに接続できなくなる可能性がありますので慎重に作業してください。

ユーザの作成・メンテナンス

ユーザの情報は /etc/passwd というファイルに保存されています。
次のような操作でこれをメンテナンスできます。
　　FreeBSD例: vipw コマンドを使う
　　Linux例　: エディタで /etc/passwd ファイルを修正する
（最近のバージョンのLinuxは標準でshadowパスワードになっているものもありますので、ご自身のサーバに合わせてください）
また adduser コマンドを使用すれば簡単にユーザの追加ができます。

グループ情報は /etc/group というファイルに書かれています。エディタでメンテナンスします。

ドメイン名の割り当て

お客様自身で取得されたドメイン名は自由にレンタルサーバに割りつけて使うことができます。

1. ドメインを取得し、ネームサーバ情報（DNS）として自分のサーバのアドレスをNICへ登録する。 （ドメインを移行する場合は、NICでネームサーバ情報の変更をします）
2. 自分のサーバ内にネームサーバ（named）を立ち上げ、必要な設定をする。
3. 必要に応じてhostnameを設定する。また、sendmailやApacheなども設定して使用します。

JPドメインについて接続承認などが必要な場合はサポート宛にご連絡ください。

※ NIC = Network Information Center（ドメイン登録業者）

ホームページデータの転送

初期状態では、ホームページはサーバの /home/htdocs 内に置かれたファイルを参照するようになっています。
ここへはFTPでユーザ名 admin で接続してアップロードしてください。
これらの設定は httpd.conf などをカスタマイズして変更してください。

詳しくは Apache などの設定をお調べください。

メールアドレスの設定

初期状態では、ユーザ名がそのままメールアドレスになります。（例: ユーザ名@hostname）
また、SMTPは不正中継防止のため /etc/mail/relay-domains に記述されたドメインからのみ受け付けるようになっています。 お客様の接続元のドメイン名などをお書きください。
これらの設定は sendmail.cf などをカスタマイズして変更してください。 （変更後はsendmailの再起動を忘れずに行ってください）

詳しくは Sendmail や popper などの設定をお調べください。

各種コマンド／ライブラリなど

基本的には各OSの標準的な仕様に従います。（詳しくはそれぞれのOSマニュアルをご覧ください）
コマンドのパスは which コマンドにて調べることができます。

ビジュアル設定ツール
　　FreeBSD … /stand/sysinstall
　　Linux …… /bin/linuxconf

主なコマンド
　　sh ………… /bin/sh
　　perl ……… /usr/bin/perl
　　sendmail … /usr/sbin/sendmail

Apacheのインストールパス
　　FreeBSD … /usr/local/apache
　　Linux …… /etc/httpd ( 2001/02/06出荷分まで )
　　Linux …… /usr/local/apache ( 2001/02/07出荷分から )

変更してはいけない設定

専用サーバで設定しているネットワークの設定は、 初期設定の際に最適な状態にセットしています。
不適切な設定を行ないますと、次回起動時にネットワークに接続できなくなる 状態になってしまいます。
絶対に変更しないよう、ご注意下さい。

Linux

1. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 ファイル内容全般

2. /etc/modules.conf 内の下記インターフェースを記述している行

   alias eth0 e100
   options e100 〜

   又はサーバによっては

   alias eth0 eepro100
   options eepro100 〜

FreeBSD

1. /etc/rc.conf 内の下記行

   defaultrouter="〜"
   ifconfig_fxp0="〜"

作業につきましては細心の注意と、特にメディアの設定等は 触らないようお願いします。