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目的別設定ガイド(FAQ) 
  
ユーザの追加方法
新しいユーザを追加すると、ホームディレクトリとメールアドレスが作成されます。 
例えば、www.sakura.ne.jp というサーバに"sakura"というユーザを追加すると、/usr/home/sakura/ というホームディレクトリと、 sakura@sakura.ne.jp というメールアドレスが作成されます。そして、/usr/home/sakura には、/usr/sgare/skell の内容がコピーされます。 
また、ホームページを公開する場合のURLは、ApacheのUserDirの設定が、public_htmlである場合、/usr/home/sakura/ に、public_html というディレクトリを作り、そのディレクトリの中にホームページのファイルを保存します。 
その際のURLは、www.sakura.ne.jp/~sakura/ となります。  
 
1.スーパーユーザになる 
 
2.以下のコマンドを入力 
 
  
3.メッセージに答える形で設定を行う  
 
* [ ]内はデフォルトで設定されている内容です。 
 
Enter your default shell: csh date no sh tcsh [csh]:  
 ログインした時、最初に来るシェルの設定を行います。特に指定が内場合このままで構いません。 
Your default shell is: csh -> /usr/bin/csh  
 シェルの確認メッセージです。 
Enter your default HOME partition: [/home]:  
 カレントディレクトリを作成するディレクトリを指定します。とくに問題ない場合、このままで構いません。 
Copy dotfiles from: /usr/share/skel no [/usr/share/skel]:  
" .cshrc"や".login"などのテンプレートファイルがある場所を指定します。とくに問題ない場合、このままで構いません。 
Send message from file: /etc/adduser.message no [no]:  
 「ユーザーを追加しました。」という内容のメールを送るか、送らないかの選択です。 
Do not send message  
 「ユーザーを追加しました。」という内容のメールを送ったか、送らなかったかの確認メッセージです。 
Use passwords (y/n) [y]:  
 この後、パスワードの設定を行うか、行わないかの設定です。 
 
Enter username [a-z0-9_-]: sakura  
 アカウント名の入力します。この行の[ ]内は使うことの出来る文字です。 
Enter full name []: sakura internet  
 ユーザのフルネームを入力します 
Enter shell csh date no sh tcsh [csh]:  
 シェルの設定を行います。最初と同じようにしてください。 
Enter home directory (full path) [/home/sakura]:  
 ホームディレクトリのフルパスを入力します。 
Uid [1003]:  
 ユーザの通し番号です。とくに問題ない場合、このままで構いません。 
Enter login class: default []:  
 ログインクラスを指定します。とくに問題ない場合、このままで構いません。 
Login group sakura [sakura]:  
 ユーザのグループを指定します。とくに問題ない場合、このままで構いません。 
Login group is ``sakura''. Invite sakura into other groups: guest no[no]:  
 グループを他に追加するかかどうかの設定です。とくに問題ない場合、このままで構いません。 
Enter password []:  
 パスワードを設定します。 
Enter password again []: 
 パスワードを確認するため、もう一度入力します。 
 
* 以下は設定した情報が表示されます。 
Name:     sakura 
Password: **** 
Fullname: sakura 
Uid:      1003 
Gid:      1003 (sakura) 
Class: 
Groups:   sakura 
HOME:     /home/sakura 
Shell:    /usr/local/bin/tcsh 
OK? (y/n) [y]: y  
 この設定で良ければ"y"、修正する必要があれば"n"を入力してください。 
Added user ``sakura'' 
Copy files from /usr/share/skel to /home/sakura 
Add another user? (y/n) [y]: n  
 他にもユーザを追加する場合は"y"、終わりにする場合は"n"を入力してください。 
Goodbye! 
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以上で設定完了です。これでユーザが追加されました。
 
 
 
追加したユーザの削除方法
"adduser"コマンドで追加したユーザを削除します。 
ユーザを削除すると、ホームディレクトリやメールアカウントも同時に削除されます。 
例えば、"sakura"と言うユーザを削除するとします。 
 
1.削除する項目を検索 
     削除したい、アカウントに対して、削除するべき項目がいくつあるのかを検索します。 
     そして、メールアカウントを削除します。 
     ホームディレクトリは次の作業で削除されます。 
     ※青字部分は、入力する項目です。
 
  
% ls /var/mail |grep sakura  
sakura  
 検索された結果です。この場合、一つだけですが、二つ表示される場合もあります。 
% rm /var/mail/sakura 
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2.ユーザを削除 
    rmuser コマンドを利用して、ユーザを削除します。ホームディレクトはここで削除されます。 
 
 
% rmuser 
Enter login name for user to remove:sakura  
 削除するアカウントを入力します。 
Matching password entry: 
sakura:g9qYOt3y3bmWg:1003:1003::0:0:sakura,internet:/home/sakura:/usr/bin/tcsh
Is this the entry you wish to remove?y  
 本当にアカウントを削除していいか聞いて来るので、削除する場合は、"y"を入力します。 
Remove user's home directory (/home/sakura)?y  
 ホームディレクトリも削除するか聞いて来るので、削除していい場合は"y"を入力します。 
Updating password file, updating databases,done. 
Updating group file: done. 
Removing user's home directory(/home/sakura):done. 
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これで削除完了です。 
 
エイリアスの設定方法 
アカウントが8文字以上のメールアドレスを利用するには? 
(この設定は、FreeBSD2.2.8 までです。) 
 
FreeBSD2.2.8までは、通常ユーザアカウントとして8文字までしか利用できません。 
また、メールアドレスは、ユーザIDで作成されるため、
通常では"webmaster@sakura.ne.jp"というようなメールアドレスは設定できません。 
しかし、以下の方法で設定を行うと、"webmaster@sakura.ne.jp"というようなメールアドレスが設定できます。 
 
例えば、"sakura"というユーザが"webmaster"宛のメールを受信できるようにします。 
     ※青字部分は、入力する項目です。 
 
1.エディタで、/etc/aliases を開く 
 
2.#General redirections for pseudo accounts という行の下に以下の設定を追加 
     ※ デフォルトでいくつか設定されている場合があります。 
 
  
#General redirections for pseudo accounts 
bin:             root 
deamon:      root 
webmaster:  sakura 
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3.メールエイリアスのデータベースを再構築 
 
 
 
これで設定は完了です。 
この設定では、"webmaster@sakura.ne.jp"というメールアドレスに送信されたメールは、全て"sakura"というユーザが受信できます。 
※ FreeBSD3.x 以降では、16文字まで設定が可能となっています。17文字以上の設定を行う場合は、上記方法と同じです。 
 
複数のメールアドレスを利用するには? 
 
複数のメールアドレスに来たメールを一人のユーザで受信したい場合も、先ほどの設定と同じように"name:name"という風に設定します。 
 
"webmaster@sakura.ne.jp" "info@sakura.ne.jp" "admin@sakura.ne.jp"宛のメールを"sakura"というユーザが受信するようにする場合以下のように設定します。 
     ※青字部分は、入力する項目です。 
 
1.エディタで、/etc/aliases を開く 
 
2.#General redirections for pseudo accounts という行の下に以下の設定を追加 
     ※ デフォルトでいくつか設定されている場合があります。 
 
  
#General redirections for pseudo accounts 
bin:             root 
deamon:      root 
webmaster:  sakura 
info:             sakura 
admin:         sakura 
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これで"webmaster@sakura.ne.jp" "info@sakura.ne.jp" "admin@sakura.ne.jp"に来たメールは"sakura"というユーザが受信できます。 
 
3.メールエイリアスのデータベースを再構築 
 
 
 
これで設定は完了です。 
 
あるメールアドレスに来たメールを転送するには? 
 
例えば、"info@sakura.ne.jp" 宛に届いたメールを、"sakura@sakura.ne.jp" "inforest@sakura.ne.jp" "srs@srs.ne.jp" に転送したいとします。 
     ※青字部分は、入力する項目です。 
 
1.エディタで、/etc/aliases を開く 
 
2.#General redirections for pseudo accounts という行の下に以下の設定を追加 
     ※ デフォルトでいくつか設定されている場合があります。 
 
  
#General redirections for pseudo accounts 
bin:             root 
deamon:      root 
info:             sakura, inforest, srs@srs.ne.jp 
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これで、"info"に来たメールは"sakura"だけでなく、"inforest" "srs"のアカウントでも受信できるようになります。 
"sakura" Inforest" は、"info" と同じサーバ内のローカルユーザなので、@以降のドメイン名は必要ありません。また、"srs"のように、同じサーバ内ではないユーザに転送する場合は、@以降のドメインも追記します。 
 
3.メールエイリアスのデータベースを再構築 
 
 
 
これで設定は完了です。 
 
 
 
 
 
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