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ftpaccessの内容:

class   all     real,guest,anonymous             *
class   tech    guest                  192.168.0.1
limit   all     10      Any     /etc/msgs/msg.dead
readme  README*    login
readme  README*    cwd=*
message /welcome.msg            login
message *.msg                   cwd=*
compress        yes             all
tar             yes             all
log commands real
log transfers anonymous,real inbound,outbound
shutdown /etc/shutmsg
email user@hostname


各ディレクティブ解説:

class all real,guest,anonymous *

この行では、全てのIPアドレスから real guest anonymous タイプで接続されるユーザーを、クラス "all" として定義しています。
"class" は、ユーザ種別とIPアドレスからグループを定義します。
ここで定義されたグループは、この ftpaccess ファイル内でさまざまな制限をかけることができます。
class で定義されるタイプは、real, guest, anonymous の三種類があります。class 自体には制限をかける機能はありません。
real は、アカウントを持ったユーザーで、自由にディレクトリ階層を行ききできます。(そのユーザの権限内で)
gurest は、アカウントを持ったユーザーでありながら、ホームディレクトリより上位の階層に移動できないユーザです。
anonymous はアカウントを持たないユーザーで、ログインする際パスワードのかわりに、メールアドレスを入力してログインするユーザです。
※ guest, anonymous ユーザーはログイン時にそれぞれのホームディレクトリに chroot されます。
( chroot の説明はこちら

class tech guest 192.168.0.1

192.168.0.1というIPアドレスから、guest タイプで接続されるユーザーをここで、ユーザータイプ「 tech 」に定義しています。

limit all 10 Any /etc/msgs/msg.dead

同時にアクセスできる人数を設定します。
この行では、all にあたる部分はクラス、10 にあたる部分が人数、Any は時間帯・制限を記述しています。また、人数制限がかかると、/etc/msgs/msg.dead を表示して、ユーザーのアクセスを制限します。

readme README* login

readme は、README* とマッチしたファイルがあった場合に、”Please read the file README” とメッセージを出します。その後ろのオプションは、loginがログイン時、cwd= はディレクトリを指定します。ワイルドカード"*"の指定も可能です。この行では、ログイン時にREADMEファイルがあった場合、”Please read the file README” と表示します。

readme README* cwd=*

ディレクトリを変更した際に、READMEファイルがあった場合、”Please read the file README” と表示するよう設定しています。

message /welcome.msg login

ログインした際に表示されるメッセージを決定します。この場合、welcome.msgがそれにあたります。

message .message cwd=*

cdコマンドでディレクトリを変更した際に表示されるメッセージを決定します。この場合は、それぞれのディレクトリにmessageファイルがあった場合、それを表示します。

compress yes all

compressを実行するか、しないかの指定をします。compress はファイルを圧縮するためのオプションです。クラス名を使ってユーザーの指定できます。クラスごとの指定もできます。ここでは all すなわち全てのユーザーに対して yes 指定をしています。

tar yes all

tarを実行するか、しないかのの指定をします。tar はファイルを一つにまとめるためのオプションです。クラス名を使ってユーザーの指定が出来ます。クラスごとの指定もできます。ここでは all すなわち全てのユーザーに対して yes 指定をしています。

log commands real

この場合は、 real ユーザーが実行したコマンドのlogをとります。 /var/log/xferlog に記録されます。

log transfers anonymous,real inbound,outbound

ファイルの取り扱いについてのlogをとります。
この場合、クラスanonymous, real ユーザーが、ファイルをこちらに転送した場合と、外部に転送した場合に、それぞれ log が残ります。

shutdown /etc/shutmsg

/etc/shutmsg にメッセージを記述しておくと、シャットダウン時刻が近づいたときにメッセージを表示します。

email user@hostname

このFTPサーバーの管理者アドレスを記述します。



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