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(DNSサービスに関連したファイルの説明)
DNSサービスを行うためには、さまざまな設定ファイルが必要になります。
ここではインストールを行う前に、最低限必要となるいくつかのファイルについて説明します。

プログラム名・ファイル名
About:(説明です)

Path Location:(デフォルトでインストールした場合のパスです)

named About:
DNSサービスを行うデーモンです。(デーモン=サーバプロセスのことです。デーモンは、他のプロセスがサービスを要求するまでバックグラウンドで待機しています。)

Path Location:
FreeBSD /usr/sbin
Linux /usr/sbin

named.conf About:
namedの設定ファイルです。このファイルにはそのDNSが管理するゾーンの情報が書かれています。

Path Location:
FreeBSD /etc/namedb
Linux /etc/namedb

named.root About:
ルートネームサーバのヒントファイルです。FTPからお客様が最新版をダウンロードします。

Path Location:
FreeBSD /etc/namedb(ここに置いてください)
Linux /etc/namedb(ここに置いてください)

db.[DOMAIN]
EX) db.test
About:
ホスト名からIPアドレスへの変換ファイルです。正引用ファイルと呼ばれることもあります。

Path Location:
FreeBSD /etc/namedb
Linux /var/named

db.[IP]
EX) db192.168.0
About:
IPアドレスからホスト名への変換ファイルです。逆引用ファイルと呼ばれることもあります。

Path Location:
FreeBSD /etc/namedb
Linux /var/named

db.127.0.0
About:
ローカルホスト解決用のファイルです。ループバックと呼ばれる処理を行うために必要な設定ファイルです。

Path Location:
FreeBSD /etc/namedb
Linux /var/named




(ゾーンファイルのディレクティブについて)
各dbファイルにおける、ディレクティブ解説です。
db.aaa.comという正引ゾーンファイルを例にして説明します。

db.aaa.comの内容:
$TTL	259200						;TTL
@		IN	SOA ns.aaa.com. root.aaa.com.(	;SOA record
			199911231			;Serial in SOA
			86400				;Reflesh in SOA
			10800				;Retry in SOA
			604800				;Expire in SOA
			259200				;TTL in SOA
			)
		IN	NS	ns1.aaa.com.		;NameServer
localhost	IN	A	127.0.0.1		;Adress Record
ns1		IN	A	192.168.0.1
www		IN	A	192.168.0.2
● $TTL(Time To Live)
TTL(Time To Live)とは、キャッシングされたデータをどれくらい保持しておくかを指定するディレクティブです。従来は、SOAレコード内に記述されていました。 8.2.2-p5から、SOAレコード以前に記述がないと、/var/log/messagesにエラーメッセージが残る仕様に変更されました。指定数値単位は1秒。
● SOAレコード(Start Of Authority record)
SOAレコードは、このゾーンデータにおける権威を示すデータです。
最初の@マークは起点名を表しており、例えばnamed.confファイル中で、このゾーンファイルdb.aaa.comが、
zone "aaa.com" in {
	type master;
	fie "db.aaa.com";
};
と定義されていた場合、@が意味するのは、「aaa.com.」となります。
次のINは、クラスInternetを、ns.aaa.com.はこのゾーンのプライマリネームサーバを、root.aaa.com.はこのゾーン管理人のメールアドレスをそれぞれ示します。
つまりこのレコード例は、aaa.comというゾーンに対する権威を持つネームサーバーは、ns.aaa.comというネームサーバーであり、その管理者のメールアドレスは root@aaa.comであるということを表していることになります。
● シリアル番号(Serial)
シリアル番号は、一般的に日付をYYYYMMDDNN(年月日-YYMMDD と変更回数-NN)で表すのが一般的です。
この数値はゾーンデータに変更を加えたら必ずカウントアップします。
例えばスレーブネームサーバは、マスターからゾーンデータを読み出すときに、まずシリアルを確認します。その際この数値が小さい場合は、マスターからゾーン転送を行います。これは、リフレッシュの数値より優先されます。
● リフレッシュ間隔(Refresh)
スレーブにおいて、データの最新性をチェックします。
ここに記述された時間が過ぎると、プライマリサーバからゾーン転送を行おうとします。
● リトライ(Retry)
スレーブは、リフレッシュ要求に失敗すると、このretryの時間だけまってから再びプライマリにアクセスしようとします。
● 期限切れ(Expire)
リトライをくりかえしても、このレコードで指定した時間を超えると、キャッシュデータは破棄されます。
● ネームサーバーレコード(NameServer)
このゾーンにおけるネームサーバを記述します。
● アドレスレコード(AddressRecord)
このゾーンに所属するホスト名とアドレスをマッピングします。



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