[for Windows Server] IPv6有効化手順
さくらのVPS for Windows Server
2017年4月5日より さくらのVPSではIPv6をデフォルト無効化しております。
ご利用いただく場合にはお客様にて有効化していただく必要があります。
こちらの手順書では仮想サーバ上でIPv6の有効化手順について説明します。
前提条件
- 本手順書はさくらのVPS for WindowsServer の仮想サーバのみ対応します。
- 本手順書は標準OSのWindowsServer2012R2 または WindowsServr2016R1 のみ対応します。
- IPv6の有効化作業を実施するには、管理者権限が必要となります。
準備作業
VPSコントロールパネルログイン
VPSコントロールパネルに『 会員ID 』と『 会員メニューパスワード 』を入力し、ログインします。
会員ID | お客様の会員ID(例:nnn12345) |
---|---|
パスワード | 会員メニューパスワード お申込み時に、お客様にて決めていただいた任意のパスワード 紛失された場合は「会員メニューパスワードの変更・再発行」をご確認ください。 |
IPアドレスでログインした場合
VPSコントロールパネルに『IPアドレス』でログインした場合、該当のサーバ操作のみが行えます。
契約中の他のサーバ一覧、ローカルネットワーク接続等の操作は行えません。
サーバの起動
VPSコントロールパネルの「起動」ボタンを押して、仮想サーバを起動します。
「コンソール」‐「VNCコンソール(HTML5)」を使って、サーバが正常に起動できたことを確認します。
VNCコンソールまたはリモートデスクトップ経由、管理者権限持つアカウントで仮想サーバへログインします。
手順
Powershellを起動
WindowsServer 2012
メニューバーより「Windows PowerShell」(赤枠)をクリックし起動します。
「Windows PowerShell」の起動を確認します。
WindowsServer 2016
メニューバーより(赤枠)をクリックし「スタートメニュー」を開きます。
「Windows PowerShell」(赤枠)をクリックし起動します。
「Windows PowerShell」の起動を確認します。
現在の設定を確認
ipconfig コマンドを使って、現在のグローバル側のIP設定を確認します。
PS C:\Users\Administrator> ipconfig Windows IP 構成 イーサネット アダプター Global: 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 160.xxx.xxx.xxx サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.254.0 デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 160.xxx.xxx.1 イーサネット アダプター Local: メディアの状態. . . . . . . . . . . .: メディアは接続されていません 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: Tunnel adapter isatap.{D9B7A6DA-E978-4A64-B584-D026EF5F2537}: メディアの状態. . . . . . . . . . . .: メディアは接続されていません 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: Tunnel adapter Teredo Tunneling Pseudo-Interface: 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: IPv6 アドレス . . . . . . . . . . . .: 2001:0:5ef5:79fd:24d3:2eab:5fef:3c07 リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::24d3:2eab:5fef:3c07%12 デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: :: PS C:\Users\Administrator>
【イーサネット アダプター Global】にはIPv6の設定が入っていないことをが分かります。
IPv6の有効化
引き続き、Powershellでの設定を行います。
以下のコマンドをそのまま実行します。
# Enable-NetAdapterBinding -Name "Global" -ComponentID ms_tcpip6
もう一度、設定を確認します
PS C:\Users\Administrator> ipconfig Windows IP 構成 イーサネット アダプター Global: 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: IPv6 アドレス . . . . . . . . . . . .: 2001:e42:102:1618:160:xxx:xxx:xxx リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::19a9:e2d9:xxxx:xxxx%3 IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 160.xxx.xxx.xxx サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.254.0 デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: fe80::1%3 160.xxx.xxx.1 イーサネット アダプター Local: メディアの状態. . . . . . . . . . . .: メディアは接続されていません 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: Tunnel adapter isatap.{D9B7A6DA-E978-4A64-B584-D026EF5F2537}: メディアの状態. . . . . . . . . . . .: メディアは接続されていません 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: Tunnel adapter Teredo Tunneling Pseudo-Interface: 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: IPv6 アドレス . . . . . . . . . . . .: 2001:0:5ef5:79fd:24d3:2eab:5fef:3c07 リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::24d3:2eab:5fef:3c07%12 デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:
【イーサネット アダプター Global】にはIPv6 アドレスの設定が入っていることをが分かります。
VPSコントロールパネルよりIPv6の設定を確認
設定されたIPv6設定とコントロールパネルの内容が同じであることを確認します。
動作確認
IPv6で通信可能か「ping」などで確認してください。
PS C:\Users\Administrator> ping -6 XXXX.com google.com [2404:6800:4004:XXXX::XXXX]に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 2404:6800:4004:XXXX::XXX Xからの応答: 時間 =1ms 2404:6800:4004:XXXX::XXXX からの応答: 時間 =1ms 2404:6800:4004:XXXX::XXXX からの応答: 時間 =1ms 2404:6800:4004:XXXX::XXXX からの応答: 時間 =1ms 2404:6800:4004:XXXX::XXXX の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 1ms、最大 = 1ms、平均 = 1ms
通信が可能であればIPv6アドレスを有効にする方法は完了です。