[更新: 2017年2月23日]
「スイッチ」、「ルータ+スイッチ」に関する情報です。
概要
「スイッチ」と「ルータ+スイッチ」は、さくらのクラウドの仮想ネットワークで動作する仮想的なスイッチやルータです。物理的なスイッチやルータなどの機器と同様、構築した仮想サーバ・仮想アプライアンスを相互に接続し、L2接続やインターネット側回線とローカル側回線をルーティングする機能があります。
「スイッチ」はインターネットから直接接続できないプライベートネットワーク用、「ルータ+スイッチ」はインターネットと直接接続されるグローバルネットワーク用です。それぞれの機能概要を以下にてご説明します。
スイッチ
クラウド上に仮想スイッチを作成する機能です。WebサーバとDBサーバを接続するため等、プライベートネットワーク用にご利用いただけます。VPCルータと組み合わせることでVPC(Virtual Private Cloud)環境(*1)のローカルスイッチとして使用したり、ブリッジ接続と組み合わせることでゾーン間のL2接続に利用することができます。
*1 VPC(Virtual Private Cloud)とは
クラウド上に構築した仮想ネットワークとお客様の手元にあるプライベートネットワークをVPN(仮想プライベートネットワーク)で接続し、クラウド上の資源をあたかもプライベートネットワーク内の設備の一部として使用することを可能とする技術です。
ルータ+スイッチ
クラウド上のサーバがインターネットに接続する方法は、サーバを作成するだけで利用できる共有セグメントと、固定IPアドレスなどが利用できる専用セグメントとがあります。ルータ+スイッチは、この専用セグメントを利用するために必要な機能です。ルータ+スイッチには、グローバルIPアドレスをサブネット単位で確保する固定IPアドレスプランとしての機能とIPv6アドレスの割り当て機能、100Mbps以上の帯域(最大3000Mbps)を利用可能にする広帯域インターネットコネクティビティとしての機能があり、サーバおよびVPCルータ(プレミアムプラン/ハイスペックプラン)が接続可能です。
「スイッチ」と「ルータ+スイッチ」の違い
名称 | スイッチ | ルータ+スイッチ |
役割 | LAN内で使用するL2スイッチ | インターネット回線とグローバルIPがバンドルされたL3スイッチ |
用途 | ローカルネットワーク用 | インターネット接続用 |
図解 | ![]() |
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提供価格
提供料金は以下の通りです。
※料金は全て税込です
スイッチ
2,160円 | 108円 | 10円 |
ルータ+スイッチ
ルータ+スイッチの価格は下記のa・b・cの合算となります。
a.スイッチ
2,160円 | 108円 | 10円 |
b.ルータ
2,160円 | 108円 | 10円 | |
25,920円 | 1,296円 | 129円 | |
51,840円 | 2,592円 | 259円 | |
105,840円 | 5,292円 | 529円 | |
159,840円 | 7,992円 | 799円 | |
213,840円 | 10,692円 | 1,069円 | |
267,840円 | 13,392円 | 1,339円 | |
321,840円 | 16,092円 | 1,609円 |
c.プリフィックス
※月額料金のみ、日割料金・時間割料金の設定はありません。
3,456円 | |
6,912円 | |
13,824円 | |
27,648円 | |
55,296円 |
ご利用の手順
コントロールパネルでは、以下の操作により作成・設定を行います。[ルータ]欄を[いいえ]とするとスイッチの作成、[はい]とするとルータ+スイッチの作成になります。
スイッチ
左メニューの[スイッチ]をクリックし、右上の[追加]をクリックします。
必要事項を入力し、[作成]をクリックします。
※[ルータ]欄は「いいえ」とします。
ルータ+スイッチ
左メニューの[スイッチ]をクリックし、右上の[追加]をクリックします。
「スイッチ」の作成画面から「ルータ+スイッチ」の作成画面に変わりますので、必要事項を入力して[作成]をクリックします。
スタティックルート追加(ルータ+スイッチ)
概要
ルータ+スイッチでは、作成時に割り当てられたグローバルIPアドレスとは別に、後からグローバルIPアドレスを追加することができます。下記図では、後からグローバルIPアドレスを追加した場合の利用方法について例を示しています。
1 | サーバに直接エイリアスを設定する場合 | サーバaにエイリアスとしてIPアドレスを設定します。 |
2 | サーバでルーティングする場合 | サーバbでサーバc/dに対してルーティングします。 |
手順
ルータ+スイッチの詳細画面で[IPアドレス]をクリックし、一番右下にある[スタティックルート追加]をクリックします。
ダイアログが表示され、プリフィックス(グローバルIPアドレス)を追加することができます。ネクストホップには、ルーティング/NATを行うサーバのIPアドレス(ルータ+スイッチと接続されているポートのIPアドレス)を指定します。
ルータ+スイッチの詳細画面からは、以下のように複数のプリフィックスが表示されるようになります。
注意事項
スイッチ
・ローカルIPアドレスのみを持つサーバーがインターネット通信を行うためには、別途VPCルータが必要になります。
ルータ+スイッチ
・IPアドレスの/25、/24のお申込みの際には別途お申し込み方法の変更をご参照ください。
・追加されるIPアドレスのうち、ネットワークアドレスに1個、ブロードキャストアドレスに1個、ゲートウェイアドレスに3個(ゲートウェイアドレスのIPアドレス1個に加え、冗長化のため内部的に2個のIPアドレスを使用)の計5個が使用されるため、サーバーに割り当て可能なIPアドレス数は「追加IPアドレス数-5個」となります。
・「スタティックルート追加」にて追加したIPアドレスについては、全てのIPアドレスをお客様にてご利用可能です。ただし、サーバでルーティングする場合など、ネットワーク構成により、ネットワークアドレスに1個、ブロードキャストアドレスに1個使用することになり、サーバーに割り当て可能なIPアドレス数が「追加IPアドレス数-2個」となる場合がございます。
・グローバルIPアドレスは月額料金のみで、日割料金および時間割料金の設定はありません。
・帯域を変更されても、グローバルIPアドレスは変更されません。帯域変更前と同じグローバルIPアドレスを引き続きご利用いただけます。
・帯域変更されても、通信断は特に発生いたしませんが、瞬断が発生する可能性がございますため、影響の少ない時間帯などで実施くださいますようお願いいたします。
共通
・その他詳細はよくある質問(技術的な事項)をご参照ください。