[更新:2016年8月10日]
共有セグメントにて提供しているDHCPについての情報です。
1.概要
IPアドレスの自動割当設定がなされているサーバ作成時に共有セグメントに接続することで、DHCPによりグローバルIPアドレスがサーバに設定されます。
ディスク修正機能に対応していないWindows Serverや、ISOイメージを用いてOSインストールを行う際にインストール時の設定作業が大幅に簡略化されます。
2.利用手順
Windows Server 2012 R2
※本項目はWindwosを公開サーバとして使用する場合の手順です。VPC内で使用される場合は従来通りリモートスクリーンでIPアドレスを設定してください。
Windows Serverの初期セットアップはリモートスクリーンから行います。
「次へ」をクリックします。
ライセンス条項を確認し、同意する場合は「同意します」をクリックします。
Administratorパスワードを入力し、「完了」をクリックします。
以下の画面が表示されれば初期セットアップは完了しており、DHCPによりIPアドレス取得ができています。リモートスクリーンを閉じます。
リモートデスクトップ接続を開き、「コンピュータ」欄に、サーバに割り当てられたグローバルIPアドレスを入力して「接続」ボタンをクリックします。
※グローバルIPアドレスはサーバ一覧画面および詳細画面にて確認できます
上のテキストボックスに「Administrator」、下のテキストボックスにAdministratorパスワードを入力し、OKをクリックします。
Windows Serverのデスクトップ画面が表示されれば、リモートデスクトップ接続は成功しています。
NICのプロパティを確認すると、DHCPの設定になっています。
コマンドプロンプトで「ipconfig /all」コマンドを実行すると、DHCPにてグローバルIPアドレスが割り当てられていることが確認できます。
コントロールパネルのサーバ詳細画面で「IPv4アドレス」「ゲートウェイ」「ネットワーク」を確認し、「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ」画面にてネットワーク設定を行い、「OK」ボタンをクリックします。
3.仕様および注意事項
- ディスク修正機能に対応しているアーカイブについては、従来通り固定IPアドレスがディスクに書き込まれ、DHCPは使用されません。
- 共有セグメントに接続された際に割り当てられるグローバルIPアドレスがDHCPで割り当てられます。DHCPによって異なったIPアドレスが割り当てられることはございません。
- DHCPはディスク修正機能でIPアドレスを設定できないOSに対して設定を簡易にするものです。本番運用時には必ずOS側の設定を固定割当設定にしていただきますようお願い致します。
- DHCPのパラメータは予告なく変更になる場合があります。
- DHCPにてIPアドレスを取得し通信を行っている際は、SLAの対象外となります。
- DHCPで配布されるホスト名は sv-NNNNNNNNNNNN (サーバのリソースID 数字12桁) 形式となります。
- DHCPで配布されるDNSサーバ(resolver)は、サーバを作成したゾーンの推奨ネームサーバが設定されます。