本日、今期の第2四半期決算短信を発表致しました。
売上については、企業のIT投資抑制などの影響がありながらも、前年同四半期比8.8%の増収となりました。
また利益については、売上が増加しつつも経費が抑制できたことなどにより、営業利益が前年同四半期比36.6%増、経常利益が前年同四半期比43.2%増となりました。
四半期純利益については、今後の新サービス投入を見据えて販売管理システムを保守的に減損したことにより、前年同期比73.9%減となっています。
通期については先日のブログ記事でも書かせていただいた通り、オンラインゲーム事業の終了や、販売管理システムの減価償却費の減少など増益に結び付く要因がありつつも、一部の経費が第3四半期以降に繰り越されたことなどの経費増の可能性を勘案し、営業利益・経常利益のみ若干の上方修正としました。
データセンター・ホスティング市場においては、価格競争が激化しておりますが、応援いただいた皆さんのおかげで、予想を上回る進捗となっていることを、大変感謝いたしております。
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今期 平成22年3月期 |
前期比 |
平成22年3月期 業績予想 |
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前期 平成21年3月期 |
売上高 |
38億2,000万円 |
8.8% |
77億円 |
35億1,100万円 |
営業利益 |
2億7,100万円 |
36.6% |
4億2,000万円 |
1億9,800万円 |
経常利益 |
2億5,400万円 |
43.2% |
3億9,000万円 |
1億7,700万円 |
四半期純利益 |
4,700万円 |
- |
3億2,000万円 |
1億8,200万円 |
(100万円未満切捨て)
サービス別に見ますと、ハウジングサービスについては競合企業のデータセンター新設・増床による価格競争の激化で厳しい競争環境にありますが、営業活動に注力し前年同四半期比4.9%増となりました。
専用サーバサービスについて、他事業者によるコピーキャットなどの影響を受けつつも、新サービス投入やサーバのモデルチェンジなど、積極的にサービス改善を続けた結果、前年同四半期比16.3%増と、引き続き2ケタ成長となりました。
レンタルサーバサービスについては、昨年の11月に行ったサービスリニューアルや、年初の新プラン投入などが功を奏し、前年同四半期比25.8%増と、専用サーバサービスと同じく2ケタ成長となりました。
その他サービスについては、サーバ構築コンサルティングやドメイン取得代行が好調ではありましたが、前年同四半期には大型特需が発生していたことから、反転して前年同四半期比8.8%減となりました。
平成22年4月- 9月のサービス別売上 |
ハウジング |
専用サーバ |
レンタルサーバ |
その他 |
14億9,382万円 |
12億4,191万円 |
5億6,382万円 |
5億2,118万円 |
4.9%増 |
16.3%増 |
25.8%増 |
8.8%減 |
一昨年の社長復帰以来、財務体質改善を進めてきましたが、投資有価証券の処分やソフトウェア資産の整理により資産の健全化を実現するとともに、短期借入金の完済やリース負担の軽減など負債の部についても改善し、財務体質はより安定したものとなりました。
そのうえで、今期からは3カ年の中期計画を策定し、平成24年3月期には売上高100億円、経常利益10億円の目標を設定し、成長目標を明確化しました。
第10期(平成21年3月期)決算説明会資料
10月には中期計画に則って、開発部の新設など組織改編を行い、東京拠点の統合も完了し、販売管理システムの更新に向けた足掛かりもできました。
当社としても、ようやく環境が整い、再びチャレンジを行える状況となりました。
今後、インフラを預かる企業としての安定性をもちつつも、ベンチャー企業としての積極的な姿勢と両立させ、大きく成長したいと考えていますので、引き続きよろしくお願いいたします。