ECサイトや通信販売における「定期購入」に特化した通販支援サービス「たまごカートplus+」。
既に300社弱もの企業が利用し、今も規模を拡大し続ける同サービスの安定稼働を支えるのが、「さくらの専用サーバ」だ。
定期購入に特化した通販システム「たまごカートplus+」

ここで言う「定期購入」とは、毎月、あるいは毎週といったように、一定期間ごとに継続的に同じ商品を購入し続けることを指す。
この場合、商品の購入者は、購入の都度に注文を行うのではなく、最初の購入時に定期購入の手続きを行っておけば、後はほぼ自動的に一定期間ごとに代金の決済と商品の発送が行われる。化粧品や食料品といった商材では、今日こうした購入形態はかなり一般的になりつつある。
こうした購入形態は、消費者側から見ると利便性が高いが、一方で商品を販売する通販者側からすると、消費者を囲い込むことで安定した売り上げが確保できる半面、バックエンド業務はかなり煩雑になってしまう。この辺りの事情について、TEMONA 取締役 技術責任者 原戸陵至氏は次のように説明する。
「多くの企業では、毎月どの顧客にどの商品をお届けすればいいのかを、Excelを使った手作業で管理している。しかし、手作業ではどうしてもミスが発生するし、作業量も膨大に上ってしまう。そこで、定期購入にまつわる業務をシステムで自動化・効率化できれば、定期購入を手掛ける多くの通販企業の役に立てるのではと考えた」
こうして開発されたのが、たまごカートplus+だった。その主な機能は、ASPサービスとして提供される、定期購入に特化したショッピングカートのサービスだ。たまごカートplus+のユーザー企業は、TEMONAが提供するWebサーバ上に自社のECサイトのコンテンツを載せることで、定期購入用のショッピングカート機能を組み込むことができる。
またショッピングカート以外にも、電話注文に対応した受注入力機能や、顧客データ管理機能、出荷データの作成機能、さらには受注完了や配送完了の通知メールの発送など、「通販ビジネスで必要な機能はすべて備えている」(原戸氏)という。
これらの基本機能に加えて、顧客データの高度な分析機能を有している点も、たまごカートplus+の大きな特徴だという。
「顧客の過去の購買履歴データを収集・蓄積して、きめ細かく分析する機能を備えている。この機能を活用すれば、例えば『定期購入が何回目の顧客へ商品を発送する際には、このクーポン券を同梱する』といったように、顧客の購買履歴に応じたきめ細かなフォローが可能になる。この分析機能は、たまごカートplus+ならではの大きな強みだと自負している」(原戸氏)
サービス開始当初から「さくらの専用サーバ」を使ってシステムを構築
2009年のサービス提供開始以来、既に300社弱の導入実績を誇るたまごカートplus+だが、サービス開始当初から一環してその稼働基盤を支えてきたのが、さくらインターネットの専用サーバサービスだった。原戸氏によれば、たまごカートplus+のサーバ基盤としてさくらインターネットのサービスを選ぶに当たっては、迷いはほとんどなかったという。
「当時から、さくらインターネットの専用サーバはハイスペックでありながらコストが低く抑えられており、価格性能比に極めて優れていた。またサービス開始当初、顧客企業のほとんどが既にさくらインターネットのサービスを利用していたこともあり、同社の専用サーバを導入するのはいわば自然な流れだった」
ちなみに、たまごカートplus+のようなASP・クラウド型のサービスを提供するには、突発的なトランザクション増加にも耐え得るだけの十分なパフォーマンスを備えたサーバインフラが必要になる。しかしそれと同時に、インフラコストをある程度は抑えられなければ、収益を安定的に確保することもできない。その点、さくらの専用サーバは、この相反する2つの要件を両立させられるだけの、極めて優れた価格性能比を備えていたという評価だ。
また、提供されるサーバにいち早く最新技術が反映される点も、サービスの魅力の1つだと原戸氏は言う。
「弊社で預かる顧客システムの多くは、運用を続けていく内に顧客データ量もトランザクションも増えてくるため、いずれは上位プランのサーバへと乗り換えることが多い。さくらの専用サーバは、新しいサーバ技術・ストレージ技術がいち早く反映され、サービスメニュー更新のたびに大幅にスペックが向上するので、顧客のサーバ乗り換えニーズにも応えやすい。また現在では、データセンター内で異なるサーバ同士を簡単に接続できるようにもなったので、サーバ追加によるスケールアウトも提案しやすい」
さらに原戸氏は、サーバ環境を構築する際に「自由が効く」点も高く評価する。
「他業者の専用サーバサービスの中には、サーバ環境に余計なコンポーネントが入っているために制限が多く、なかなか自由に環境を構築できないものもある。その点さくらの専用サーバには、余計なものが入っていないので、ストレスなく自由にサーバ環境を構築できる」
より早い事業成長を支えるサーバ提供のスピード感
現在TEMONAでは、「さくらの専用サーバ エクスプレスシリーズ」をベースに、たまごカートplus+のサーバ基盤をユーザーに提供している。信頼性の高いNEC製のサーバ機に、最小構成時でも4コアCPUと16Gバイトのメモリを搭載し、ストレージはすべてRAID構成が組まれている。パフォーマンスと信頼性、さらにはコストパフォーマンスまで併せ持ったサービスだ。
しかも「さくらの専用サーバ」は、こうしたスペック面だけでなく、わずか10分間でサーバ環境をユーザーに提供できるという圧倒的なスピード感を誇る。原戸氏は、TEMONAのビジネスにとってこのスピード感は大いに魅力的だと述べる。
「弊社は現在、急速にビジネスを拡大しており、毎月約15社ほどの新規顧客を獲得している。さらに今後は、この倍の成長を見込んでいる。そのため、新規顧客用の専用サーバを申し込んで利用できるようになるまでに時間がかかると、ビジネスのスピード感が損なわれてしまう。その点さくらの専用サーバは、わずかな待ち時間ですぐにサーバが利用できるので、非常に助かっている」
また、サービスそのものの内容だけでなく、営業担当によるきめ細かなサポートが受けられる点も、サービスを利用する上での安心感につながっていると同氏は述べる。
「さくらインターネットの営業の方は、われわれユーザー側の立場に立って親身に相談に乗っていただけるので、本当に助かっている。サービスの価格が安いとどうしてもサポートに不安があるが、さくらインターネットの場合は弊社担当の営業の方にしっかり対応していただけているので、非常に安心感が高い」
たまごカートplus+を運用するサーバ基盤としてのさくらの専用サーバには、あらゆる意味で「十分に満足している」(原戸氏)と言う。それと同時に、今後ビジネスの規模を拡大していく上で、さくらの専用サーバのさらなる機能アップとサービス拡充を期待していると同氏は述べる。
お客様プロフィール
TEMONA株式会社
http://www.temona.co.jp/
住所:東京都渋谷区渋谷3-11-11 IVYイーストビル3F
資本金:10,000,000円
事業内容:世の中がてもなくなる、webサービスの開発・販売
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